この記事は、管理人が自分なりにインジケーターを理解するために考えてたことをまとめて書いています。
こういう考え方もあるんじゃないか?という指摘などは、お問い合わせフォームからいただけると参考にしますので、よろしくお願いいたします。
エルダー線の計算式
Bull Power = 高値 - 移動平均値
Bear Power = 安値 - 移動平均値
仮にBull Power、Bear Power 共に0の場合は、現在の価格は完璧に釣り合っている。
高値で買った人も、安値で買った人も、平均値で買ったわけだから、ある意味適正な価格で買っていることになる。
しかし現実はそうはいかない。
ここからは Bull Power > Bear Power を前提として考えていく。
Bull Power < 0 の場合
高値で買った人も平均値よりも安く買っていることになり、割安で買っている。
安値で買った人は、より割安で買っているので、適正値に戻った時にはたくさん儲ける。
Bear Power > 0 の場合
安値で売った人も平均値よりも高く売っているので、割高で売っている。
高値で売った人は、より割高で売っているので、適正値で買い戻せばたくさん儲ける。
価格というのは適正値(平均値)に近づこうとするので、
上記のことから考えると、エルダー線は逆張りとして有効な手段になり得る。
しかし、トレンド発生中はそういうわけにはいかない。
上昇トレンドでは価格は上がり続けようとし、下降トレンドでは価格は下がり続けようとする。
この時にエルダー線は使えるのか?
エルダー線は移動平均線を元に算出されているので、
つまるところ、ローソク足がどれだけ移動平均線に近いか(もしくは離れているか)を示している。
トレンド発生中での移動平均線の使い方は人それぞれだろうが
ローソク足が移動平均線にタッチしたら、押し目買い(または戻り売り)のサインとして見る人もいるだろう。
これをエルダー線に言い換えれば、Bull PowerとBear Powerが0ラインに近づいた時に、トレンド方向へポジションを建てることになる。
エルダー線でのダイバージェンス
エルダー線ではダイバージェンスがたびたび起きる。
ローソク足は高値や安値を更新しているにも関わらず、エルダー線は更新ができていないような状態だ。
このダイバージェンスを少し良く考えてみる。
仮に高値域でダイバージェンスが起こった場合。
高値1、高値2(高値1 < 高値2)、Bull Power1、Bull Power2(Bull Power1 > Bull Power2)と考えると何が起こっているのか。
単純に考えれば、移動平均線がローソク足に追いついてきていると考えることができる。
Bull Power = 高値 - 移動平均値
なので、移動平均値が大きくなっている。
すなわち現在の高値に、移動平均値が追いついてきていることになる。
これはどういうことなのだろうか?
私は相場の過熱感が高まっていると考える。
過熱感が高まるとは、何のなのか?冷静な判断で判断で売買をする人が少なくなってきた状態だと考える。
例えば、同じローソク足でも
ローソク足の安値近くで買った人が多いのか
ローソク足の高値近くで買った人が多いのかで
平均値の上がり方は違うのではないだろうか?
その状態でそもそも同じローソク足になるのか?という疑問もあるが
とりあえずそのように考えてみる。
すると、高値域で買った人が多い時が平均値がより上がる(移動平均線がローソク足に近づいてくる)と考えるのが普通ではないだろうか。
上昇トレンド中であれ、できるだけ安く買って、できる高く売ろうとすることが普通なのに、ローソク足の高値域で買う人が多いということは
冷静な判断のもとで、売買している人が減っている、
つまり焦ってトレンドに乗らなければ、乗り遅れる!
と考えて買っている人が多いということになる。
これが相場の過熱感だと考える。
勝つ人が少数の世界で、大多数と同じ動きをしては負けてしまうので
大多数が過熱した時には勝ち組は逃げていると考えるのが、普通だろう。
これがエルダー線におけるダイバージェンスだと自分なりに理解する。